酩酊珈琲

夜行性絵描きの雑記帳。

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Category: 夢日記

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「このまま、溶けてしまおうか」


閑散とした夜のプラットホームのベンチ。
パチパチと心許ない音を散らす蛍光灯。
夏の夜の、生暖かい雨の匂いのする空気。

彼女の指がふと、気まぐれに思いついたように私の首をするりと這って喉元へ滑り込む。
小さな手の中に絡め取られて緩やかに圧迫されると、心臓がじんわりと早鐘を打った。

長い髪が私へ垂れて手元に影が落とされたので
仕方なく文庫本に紐の栞を掛け、顔を上げる。

愉しい? 私がそう聞くと
彼女はにこりと、幼い笑顔を見せた。

親指の腹にく、と力が込められる。
他者に首を絞められる感覚をぼんやり味わう。
呑気なものだと自分に呆れながら、頬にかかる彼女の髪先をくるくると弄った。

そう、と穏やかに呟いた。
きみが楽しそうだからまぁいいか と
本をぱたんと閉じ、

生温い夜に溶けるように
遠のいてゆく意識を丁寧になぞった。

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獏

Author:獏
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